その１

万世大路工事軌道跡合同探索　2004.11.21 　私の心を捉えて止まない万世大路。 2003年10月は踏破に失敗し、友人は靭帯を痛めた。その後単独、もしくは二人で幾たびか踏破し、行くたびに私はこの道が、風景が好きになった。道中は苦しいが。そしてこの道を通じて知り合った人は多い。 2003年11月、両側単独踏破の喜びを抑えきれなくて新庄の宿から夜を徹して会いにいったヨッキれん氏。 2004年5月、ともに残雪を乗り越え喜びを共にしたdark-RX氏、帰途で出会った信夫山氏。同11月、関東廃墟キラーである百圓氏（写真は栗子隧道内）との共同踏破。この道を通じて私は多くの幸を受けた。　そして、2004年5月22日。私は【山さいがねが】ヨッキれん氏の主宰する「万世大路工事用軌道　合同調査隊」に迷わず参加申し込みをした。そして次々と机上調査が進み、信夫山氏によってついに当時の切り通しの写真が公開される。これには、興奮した。栗子隧道を【廃屋の猫】で知った時の興奮と同じだった。　2004年11月21日。朝6：00過ぎ、東栗子トンネル福島側に11人の男が集まった。 70数年前、万世大路昭和改修時に資材を搬入するために引かれた工事軌道の探索をする為に。

実は私は20日が出勤日でかなり厳しい行程を強いられた。 20日、退社した足でレンタカーを借り、家に帰って荷物を積んでそのまま東北道に乗った。知る人ぞ知る天誅のヲタラップを聴きながら高速を疾走し、3時間40分程で東栗子トンネル付近に到着。シートを倒し布団と毛布をかぶって車中泊。星が異常なまでに綺麗だった。浅い眠りにつく。翌朝6時過ぎ、11人の男が東栗子トンネル前に集まった。私にとってはdark-RXさま、ヨッキれんさま、信夫山様以外は見知らぬ顔であり、人見知りな私はおろおろしていたに違いない。円陣を組んで自己紹介をしあって驚いたことに、探索は参加しない方でローソンのおにぎりを大量に差し入れてくださった方がいた。藤原様である。氏は打ち合わせを終えた探索隊を運ぶsunnypanda号山口屋号バリー号を見送った。藤原氏のおにぎりは誰よりも先に私の胃袋に納まった。早食いともいう。いや、廃道歩き食いか？「おにぎりうめぇーー」と藪の中で叫ぶ私を見て信夫山氏、dark-RX氏は笑っていた。が、ヨッキれん氏には顔を背けられた(^-^;;えぇ、私は食い意地張ってますよ。我々一行は、sunnypanda氏と山口屋散人氏、バリー氏の四駆に分乗させていただき、二ツ小屋隧道を抜け烏川橋まで来た。
	途中で見つけたきもいマムシ草。山いがと言えば、コレですね。百圓氏の情報によると毒があるらしい。
sunnypanda号は二ツ小屋隧道手前までという話だったが・・・山口屋散人号は「ついてこい。サニパン号！」とばかりに追い抜き二ツ小屋隧道へ潜ったためか、ナントsunnypanda号も遠慮がちに二ツ小屋隧道を潜った。山口屋号車内では喝采。烏川橋で全員下車し、各自探索の用意。私は長靴にネオプレン靴下。無駄に重装備だな・・・。いらない登山靴にネオプレン靴下でもよかったかも。
	烏川橋で集合写真を撮る。何故かみんな安堵している表情なのは気のせい？（撮影:山口屋散人氏）
	藤原様の差し入れオニギリを配るローソン店長。手馴れた感じ。
烏川橋上より。この谷の向こうに、70余年の時を経て長さ100m深さ6mの切り通しが現存しているのか・・・？
	探索隊を見送るsunnypanda氏。 sunnypanda様・山口屋散人様、車を出していただきありがとうございました。（撮影:山口屋散人氏）
この怪しげな平地を歩いてどこまでいけるのか・・・。ただの藪に見えるのは私だけではあるまい。
私はこの時点で、収穫ゼロを覚悟していた。70年も経過していたら、軌道跡も無事ではあるまい。また、dark-RXさまとお話ししていて気づいたのだが、栗子隧道崩落点に転がっている石と同質の石が河原には多数見受けられた。ここもまた崩落しやすい場所なのか・・・。私は収穫ゼロでも「色々な方とお会いできたからよかった。」と思える性質なので気楽ではあったが。
躊躇わず進む探索隊。
いざ、突入。 8人の探索隊は幻の軌道跡を極めることができるのか・・・

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クリックで大きな地図が開きます。288kb。（GPSが入らず軌道跡は推定です）

万世大路工事軌道跡合同探索　2004.11.21 　私の心を捉えて止まない万世大路。 2003年10月は踏破に失敗し、友人は靭帯を痛めた。その後単独、もしくは二人で幾たびか踏破し、行くたびに私はこの道が、風景が好きになった。道中は苦しいが。そしてこの道を通じて知り合った人は多い。 2003年11月、両側単独踏破の喜びを抑えきれなくて新庄の宿から夜を徹して会いにいったヨッキれん氏。 2004年5月、ともに残雪を乗り越え喜びを共にしたdark-RX氏、帰途で出会った信夫山氏。同11月、関東廃墟キラーである百圓氏（写真は栗子隧道内）との共同踏破。この道を通じて私は多くの幸を受けた。　そして、2004年5月22日。私は【山さいがねが】ヨッキれん氏の主宰する「万世大路工事用軌道　合同調査隊」に迷わず参加申し込みをした。そして次々と机上調査が進み、信夫山氏によってついに当時の切り通しの写真が公開される。これには、興奮した。栗子隧道を【廃屋の猫】で知った時の興奮と同じだった。　2004年11月21日。朝6：00過ぎ、東栗子トンネル福島側に11人の男が集まった。 70数年前、万世大路昭和改修時に資材を搬入するために引かれた工事軌道の探索をする為に。

実は私は20日が出勤日でかなり厳しい行程を強いられた。 20日、退社した足でレンタカーを借り、家に帰って荷物を積んでそのまま東北道に乗った。知る人ぞ知る天誅のヲタラップを聴きながら高速を疾走し、3時間40分程で東栗子トンネル付近に到着。シートを倒し布団と毛布をかぶって車中泊。星が異常なまでに綺麗だった。浅い眠りにつく。翌朝6時過ぎ、11人の男が東栗子トンネル前に集まった。私にとってはdark-RXさま、ヨッキれんさま、信夫山様以外は見知らぬ顔であり、人見知りな私はおろおろしていたに違いない。円陣を組んで自己紹介をしあって驚いたことに、探索は参加しない方でローソンのおにぎりを大量に差し入れてくださった方がいた。藤原様である。氏は打ち合わせを終えた探索隊を運ぶsunnypanda号山口屋号バリー号を見送った。藤原氏のおにぎりは誰よりも先に私の胃袋に納まった。早食いともいう。いや、廃道歩き食いか？「おにぎりうめぇーー」と藪の中で叫ぶ私を見て信夫山氏、dark-RX氏は笑っていた。が、ヨッキれん氏には顔を背けられた(^-^;;えぇ、私は食い意地張ってますよ。我々一行は、sunnypanda氏と山口屋散人氏、バリー氏の四駆に分乗させていただき、二ツ小屋隧道を抜け烏川橋まで来た。
	途中で見つけたきもいマムシ草。山いがと言えば、コレですね。百圓氏の情報によると毒があるらしい。
sunnypanda号は二ツ小屋隧道手前までという話だったが・・・山口屋散人号は「ついてこい。サニパン号！」とばかりに追い抜き二ツ小屋隧道へ潜ったためか、ナントsunnypanda号も遠慮がちに二ツ小屋隧道を潜った。山口屋号車内では喝采。烏川橋で全員下車し、各自探索の用意。私は長靴にネオプレン靴下。無駄に重装備だな・・・。いらない登山靴にネオプレン靴下でもよかったかも。
	烏川橋で集合写真を撮る。何故かみんな安堵している表情なのは気のせい？（撮影:山口屋散人氏）
	藤原様の差し入れオニギリを配るローソン店長。手馴れた感じ。
烏川橋上より。この谷の向こうに、70余年の時を経て長さ100m深さ6mの切り通しが現存しているのか・・・？
	探索隊を見送るsunnypanda氏。 sunnypanda様・山口屋散人様、車を出していただきありがとうございました。（撮影:山口屋散人氏）
この怪しげな平地を歩いてどこまでいけるのか・・・。ただの藪に見えるのは私だけではあるまい。
私はこの時点で、収穫ゼロを覚悟していた。70年も経過していたら、軌道跡も無事ではあるまい。また、dark-RXさまとお話ししていて気づいたのだが、栗子隧道崩落点に転がっている石と同質の石が河原には多数見受けられた。ここもまた崩落しやすい場所なのか・・・。私は収穫ゼロでも「色々な方とお会いできたからよかった。」と思える性質なので気楽ではあったが。
躊躇わず進む探索隊。
いざ、突入。 8人の探索隊は幻の軌道跡を極めることができるのか・・・