今回は私のスケジュールがなかなか決まらず単独での栗子山塊越えとなった。 |
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9:50 稜線上より福島側を臨む。 福島側は山が重なり、山深さだけが際立つ。 9:50 振り返って、山形側。 米沢砕石が眼下に見え、米沢市街も一望できる。美しい。 この時「ああ、米沢は盆地だな」と意味不明なことを考えていた。 時折、米沢砕石や国道13号の音が聞こえてくる。 9:50 栗子山方面を望む。 雲で隠れている辺りが栗子山であろうか。 まさに山脈といった風景。 9:50 足元は藪。 そして、名無しの1202m峰。どっしりとしている。 10:08 蛭田氏のレポにもあった手ぬぐい。ここから福島側に下りればよい。 手ぬぐいは、米沢側から登ってきたならば稜線に出て右手に折れればすぐに見つかるはずである。 私はこれが見つけられず、かなり焦った。手ぬぐいには苔が生え、枝の色と同化していたからだ。 焦ると、自分の置かれている立場が良く解った。 こんなところで遭難だけはごめんだ! ふとリュックにしまい込んだままの携帯電話を見ると、電波が入っている(NTTdocomoムーバ)。しかも三本立っている。 急いでdark-RX氏に電話をする。(唐突にすいませんでした) dark-RX氏は蛭田氏レポをメールで送ってくださり、すぐにこの手ぬぐいを発見できた。 それにしても、メールの題名が「栗子の稜線におられる方へ」。 まさに稜線にいた私は、独り爆笑した。 余裕を取り戻した。 ありがとうございました。 (ちなみにこの手ぬぐい、風化しており触ると簡単に千切れた。次回登った時、存在しているかどうか・・・。 赤リボンの方はまだまだ大丈夫そうだった) (追記 2006年10月再訪しました。手ぬぐいのあった場所は山形側へ崩落を起こしごっそり無くなっていました・・) 10:08 ふと上を見ると、空が近く雲がすぐそばを通過してゆく。 先ほどの通話中dark-RX氏から「郡山は快晴ですよ。」と聞いたが、ここは風の通り道。 雲が凄いスピードで福島側へ流れていた。 もうずっと変わっていない風景なのだろう。 稜線上に20分、そろそろ体が冷えてきた。 さあ、福島側を下ろう。 10:16 手ぬぐいの場所から、急斜面を滑るように下ると踏跡は右へ続いている。 右へ少し歩くと沢状の地形に出会う。水は流れていなかった。 これを下っていけばいいはずだ。 この辺りで私はペットボトルを紛失した。(アルカリイオンの水だったかな?) 前回の工事軌道合同探索のときのナタ紛失といい、今回のペットボトル紛失といい、何をやっているんだか・・・ 次回行くことがあったら、必ず回収してこよう。 10:16 沢地形は稜線から続いているようだ。 ただ、ここを詰めていっても激藪の稜線上に出るだけだろう。 10:21 まだ水はない。 足元さえ気を付ければ問題ない。 10:21 稜線が遠くなってゆく。 10:26 左から水のある沢が合流してくる。 まだまだ流れは小さい。 10:35 右手から小さな滝が合流。 どこかで見たような風景になってきた。もうすぐ栗子隧道福島側に着くのか?! 10:41 ナメのような地形になり、登山靴で歩くのは危険になる。 私は何度も転びビショビショになった。 谷が深くなってゆく。 10:42 左から大きな沢が合流する。 ここはどうしても登山靴では下れず、合流してきた沢まで迂回して下った。 10:48 ああ!! 見えてきた! 栗子隧道福島側だ。 10:52 ここが一番の難所だった。 山側は崩れていて下れず、隧道側の細いコンクリの上を下りる破目になった。 以前は崩れておらず、赤リボンがあった記憶がある。 お尻を擦りながら無様な体勢で下りた。 10:52 流水路から撮影。 やはり栗子隧道は巨大だ。雍壁の石積も美しい。 10:55 ここから下りてきた。 10:55 今はもう抜けられぬ栗子隧道。 山越えしか手段はない。 10:55 さあ、戻ろう。 万世大路の魅力は尽きない。 |