背坂砂防ダム 2004.05


11月、藪の勢いがおさまった頃踏破予定の背坂峠の下見として、
友人と一緒に途中の背坂防砂ダムにいってきました。

!注意!
藪は深く熊が出ます。入山は十分注意してください。
怪我をしたり獣に襲われても誰も助けに来ません。


地図を下に載せましたので場所を知りたい方はどうぞ。

背坂峠は、かつて尾花沢から赤倉堺田へ抜ける主要な峠越えだったという。
しかし現在この峠には車道が開通していないばかりか、
ほとんど使われず歩く人も疎らであり、地元の方に尋ねても
「藪が酷いし熊もでる。歩いても厳しい」と言われる状態である。

すぐ西にある山刀伐峠には県道28号尾花沢最上線が開通しており、
トンネルで快適に峠の下をくぐることができる。
峠道は市道山刀伐峠線となって残っている。

背坂峠が現在廃れているのは、松尾芭蕉が背坂峠でなく山刀伐峠を
歩いて越えたことにも一因があると思われる。

歴史好きの私としては芭蕉にそっぽを向かれた峠に激しく惹かれている。

途中までは林道が延びているので入っていけるかと考えていたが、
考えが甘かった。四駆以外通行不能である。
車の腹をこすったりマフラーに穴が開いてもよいという方ならば
セダンタイプの車で途中まで入っていける。

5分も歩けば右手に背坂砂防ダムが見える。ここまでは釣り人が入ってくるようで夏でも道筋は鮮明だ。




ダムの上を歩くことができる。



しかしこのエメラルドグリーンの湖面は異様である。

写真奥、山肌が禿げている。
満沢鉱山跡である。
ここは日本鉱業が採掘し銅を産出していたらしく、
このダム湖が緑色なのも頷ける。

付近には杉ノ入鉱山などがあり、銅鉱脈が走っているようだ。
地元の方によると、どうやら鉱山は休山扱いらしい。

'03年に訪問した際、地元のお爺さんから話を聞くことができた。
その方は昔鉱山で働いていたらしく、満沢鉱山が休山してから
集落は活気が無くなったと嘆いていた。

私は満沢が好きである。山形へ来ると必ずここへ寄る。
理由はよく解らない。

友人と相談して、この先行けるところまで行ってみようということになる。

以前、友人は万世大路踏破失敗で膝の靭帯を痛めて通院しており、
今回は自重して無理は避けようという話となる。



道、見えないんですが・・・・
やはり地元のお爺さんは嘘をつかなかった。

とにかく虻が多い。

すごすごと退散。
帰りにガードレールが一箇所あるのに気が付いた。

11月には必ず背坂峠踏破、往復してやる!

追記:2006年6月背坂峠まで行ってきました!


戻る