景帝の跡継ぎ問題で袁 ![]() ![]() 景帝は梁王を疑い、田叔を召し出して調査を命じた。 田叔は梁王の謀臣であった公孫詭と羊勝が首謀者であったと考え、二人を厳しく捜索した。 二人が梁王の後宮に匿われていることを突き止めると、田叔は梁国の二千石の吏を厳しく責めた。 梁宰相の軒丘豹や内史の韓安国らが泣いて梁王を諌めたので、 梁王は観念し公孫詭と羊勝を自殺させ首を差し出した。 田叔は都へ帰り景帝に報告した。 |
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景帝 | 「梁で暗殺の証拠は見つかったのか?」 |
田叔 | 「残念ながら、確かにございました。」 |
景帝 | 「証拠とはいかなるものか・・・」 |
田叔 | 「陛下・・・この一件はお取り上げなさりませぬようお願いいたします。」 |
景帝 | 「・・・なぜだ。」 |
田叔 | 「もし梁王さまが刑罰を免れるならば、我が国の法が守られぬことになります。 もし梁王さまが刑罰を受けられれば、太后さまはお食事の味も判らぬようになり 不眠の状態となりましょう。即ち陛下のお心を痛めることになります。 何卒、梁王の件はお取り上げになりませぬように・・・。」 |
景帝 | 「・・・・・・・・・」 |
景帝は田叔の見識に感服し、また梁王を憎んだ。 景帝は田叔を見込んで、劉余(景帝の息子)が治めていた魯国丞相に任命した。 |