大瀧宿は明治10年、万世大路建設基地として誕生した。 |
|
大瀧宿はいまだに人の温もりが残っている。 瞼を閉じれば、子どもたちの声、人々の談笑する声が聞こえてきそうだ。 |
|
生活はそのままに、人間だけそっくり消えてしまった。 軒先で爺さんがのんびり日向ぼっこしていそうな佇まいである。 |
|
人はいなくなっても、それを語り継ぐ人がいる。 100年以上の人の喜び悲しみ、万世大路は今も静かに見つめている。 |
|
大瀧宿の鳥居で、母娘の親子に出会った。 娘は階段に座っていた。 母娘ともに楽しげであった。 100年の営みは訪れる者を暖かく包み込む。 |