暗く、小規模の落盤がある二ツ小屋隧道を抜けると道が細くなる。 (隧道内部の映像は10月のものをご覧下さい) しばらく走行すると、烏川橋が見えてくる。 烏川橋の欄干はぼろぼろで、二ツ小屋隧道と同じく満身創痍であるが、 未だに林業関係者の車や渓流釣り愛好者、そし私のような好き者を通す。 月並みな感想であるが、歴史を感じる。 |
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万世大路は等高線に逆らわず、 ピークを巻き、九十九折で徐々に標高を稼ぐ。 だからこそ、現在まで「道」として残っているのだろう。 朝靄が幻想的だ。 進むにつれて、藪が減り木が枯れてゆく。 |
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九十九折を過ぎると左に視界が開け、圧迫感から開放される。 ふと下を見ると、前回は無かった謎の物体が。 「平成15年12月末日までこわさないでください」と書かれている。 |
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山の樹木は冬を迎える準備をしている。 |
藪は枯れ、視界が開ける。 |
1007mの山を巻くと大平集落跡に着く。林業の方は「行き止まり」と呼んでいた。 写真は大平集落跡手前左側に広がる平地。田畑の跡だろうか。 ちなみに、大平集落跡の写真は撮り忘れた。 |
こちらは10月初旬の大平集落跡の広場。 10月はここまで来て藪の勢いに負けて引き返したのだ。 |
大平集落跡から先は道が無い。 藪に真っ直ぐ突っ込むと、かすかな獣道がある。 自転車で来てよかった。藪が枯れているのでなんとか漕げる。 |
こちらは10月初旬の写真。 藪が酷い。本当に道が無い。 しかし、今回(11月)の写真と比べると、全然「色」が違う。 |
藪の中を進んでいると、右手に視界が開け蛇行する川が見える。 なんとなく、「ここには人が住んでいたんだなぁ」と思った風景。 |
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道の両側が急角度で崩れている。 左側の崩落は古いらしく、斜面には草が生えていた。 右の斜面は急であり、滑落すれば川に落ちる。骨折で済むかどうか。 道幅は40cmあるかないか。 |
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これは帰りの写真だが、ご覧のようにかなり危険である。 通過はバイクがぎりぎりではないだろうか。 もし、バランスを崩したら命の保証はできない。 |
右は藪になっているが、実は切り立った崖である。 自転車に跨ったままここを通過した私はかなりの馬鹿である。 良い子はまねしないよーに。 |
しばらく藪の中を進むと突然広い場所に出る。 大平橋である。 もう二度と車が通ることのない橋だ。 色々なサイトでこの景色を見たが、実際来てみるとやはり感慨深い。 橋の先は再び藪である。 ここで自転車を置いた。もう漕げる所がほとんど無いからだ。 ここから先は徒歩となる。身を守る鈴やラジオは必携だ。 |
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大平橋のたもとは大きく崩れている。 この橋もいつか落ちてしまうのだろうか。 |