私はまた万世大路に立っていた。 |
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大平橋の先に残る暗渠。 未だに雪解け水を勢い良く流している。 写真左斜面には各所で見られる石標もあった。彫られている文字は摩耗して読み取れなかった。 暗渠を過ぎると大きくカーブ。 雪があると、この道の規模の大きさに気付く。 昨年の枯れ枝ゾーンは残雪に埋もれていた。2m以上の積雪だと思われる。 斜面を歩くのは容易ではない。足首にかなりの負担がかかる。 この疲労は、あとから来た。 ここで再び轟音。 dark-RXさんと自分しかいない山中で熊以外のモノと出会うとは! このきつい斜面を渡りきると杭甲橋に着く。 本当に万世大路を歩いているのかどうか不安になってくる。 ついた。杭甲橋だ。 いつも思うのだが、この橋かわいい・・・かも。 変態? ここにはなぜかビンが多く散乱している。 中には茶色い液体が入ったものも。 誰かビールや日本酒をラッパ飲みしながら登山したのか? この写真ももはや何の写真だか解らない。九十九折の一段目だと思われる。 よく遭難しなかったな・・・・ 道中はdark-RXさんと業界裏話など盛り上がりつつ歩いたので苦しくは感じなかった(^-^;; 強引にショートカットを繰り返しあっという間に最上段まで来た。こういうときだけ残雪がありがたい。 小杭甲橋も残雪に埋もれていた。 山形側の橋台には倒木が覆いかぶさり、窒息をイメージさせる。 ここまでくれば、栗子隧道まであと一息。 あ・・・ あれれ? 栗子隧道が・・・・埋もれてる??? うわー 完全に埋まってる・・・。これじゃ排水作業どころじゃない。 今回もdark-RXさんと自分は訳の分からない雄叫びを発していた。 格別なんだなーこの到達感・・・ 本当に「目」の前に扁額。凄い迫力だ! しかし、その下にある要石の周辺の損傷が激しく、崩壊しないか心配である。 んーーーこの達成感。 代えがたいものがある。 現役時代、栗子隧道から出てきた車はこの光景を見たはずである。 記念撮影。 ポーズが二人とも不自然なのは気にしないで戴きたい。 今年も栗子隧道まで来れてよかった。 水を満々と湛えている福島側。 水の冷たさ、堆積した泥。何度も侵入を断念してきた。 しかし、今回は装備が違う。 dark-RX氏はウェーダー持参、私は膝上までのネオプレン装備。 行ける! 閉塞点まで行けるはずだ!! 次回、栗子隧道福島側閉塞点へ迫る! |