県道262最上小野田線〜築沢林道 2004.08


最上町から鳴子へ抜ける車道は三つある。
一つ目は県道63号最上鬼首線の花立峠経由
二つ目は国道47号北羽前街道中山峠経由。
そして三つ目が県道262最上小野田線・築沢林道である。
国道47号以外は未舗装だが、二輪や四駆ならば通行は容易である。

今回レポする県道262最上小野田線・築沢林道の路面状態は悪くは無い。
しかし私達のようにストーリアのような車でここを通過するのはお勧めできない。
間違いなく車体に傷がつき、腹をこする。
私達は何を血迷ったか、ストーリアでこの未舗装県道・林道に挑んでしまったのである。


!注意!
この林道は交通量が少なく、車にトラブルがあっても自力で抜け出すか、
携帯の電波の通じるところまで歩くしかありません。
充分に注意して通行してください。


地図を下に載せましたので場所を知りたい方はどうぞ。

赤倉で気になる吊橋を発見。
渡ってみたものの、どうやら私有地みたい。
ごめんなさいでした。

県道262最上小野田線、山形側入り口にいきなりある通行止め情報。

行けるところまで行こう、と友人を説得。

その脇には神社。
さらに通行止め看板。

田代高原一帯は林道等が張り巡らされ、初心者は迷うらしい。
思いっきり初心者である我々はいったい・・・・

20Km制限。

うーん、県道か・・・。
未舗装。

この一帯では銅が出たらしい。

福舟鉱山といい満沢鉱山といい杉ノ入鉱山といい、
舟形〜鳴子の山塊には銅鉱脈が走っているようだ。



雨水が路面を削っている箇所も、うまく避けて通れば大丈夫。
そこまで路面は酷くない。

田代峠近辺はUFOが出るらしい。
私はまったく興味がなく、この時すっかり忘れていた。


地層がむき出しになった川床。珍しい。

なぜこうなったか謎である。作り物のようだ。



二つ目の橋を渡る。
どの橋も錆び、いい味をだしている。
冗長な未舗装県道にアクセントを与えてくれる。


林が伐採され、突然視界がひらけた。田代高原。

雲が近い。至福のひと時。
























車道の田代峠?に到着。
本物の田代峠には行かず仕舞。

いつも事前の下調べを怠り後悔する。
今度行くことがあったら必ず登ろう。必ず。


ここには石碑がある。

『雪華に夢うるわしく眠る君と
永遠に語らん国見の山々』哲夫
昭和四十三年一月十七日十三時四十七分
紙西一等空尉 愛機と共に此の地に瞑す

合掌。



故人に祈りを捧げ峠をあとにする。


道を進むと、何やらガードレールが見えてきた。

???・・・ナビにはそんな道は載っていない。





・・・・・???????
状況が掴めない二人。
何故に突然舗装路と合流?????

ずっと未舗装県道を走っていた為、物凄い高規格道路に思えた。

どうやらダム建設の為、舗装したらしい。

舗装路に出て右を見ると田代番所跡の案内板がある。

ここは古来からの峠越えの道だったのだ。

舗装された県道を進むと、再び田代番所跡の案内板。
藩境に二つあったということなのか?

この少し手前に学校跡の案内板があり、そこから荒れた林道が延びていた。
ストーリアで進入するのは怖かったが、行ってみた。






















何度か車の腹を擦り打ちつけながら辿りついた。

人の営みがあったと思われる平地。
大平集落跡以来の懐かしい気持ちがこみ上げてきた。


何か、温かい感じがする。


舗装路を快調に飛ばすと、十字路に当たる。
案内板が出ており非常にわかりやすい。

が、我々が進もうとしている鳴子町方面の道、
築沢林道には通行止めの看板が車の進入を妨害している。

ということで、看板にはちょっと横にどいていただき、あっさり脇を通過。
県道262とはおさらばしたが、未舗装には変わりなし。

築沢林道はそれなりに荒れている。
何度か車の腹を打った。
ストーリアで来る道ではない。

この先で軽トラ林道オヤジに出会ったが、ズボン一丁の裸であった。
虻がたかっていたがまったく気にする様子もなく、
車内から会釈する我々を驚いた眼で見ていた。

視界が開け、加美・鳴子町境が近いことを知る。



稜線を巻いて巻いてついに辿りついた町境。

何やら看板がある。
どうやら一帯は東北大学農学部の演習林のようだ。
休猟区の為に熊が出ると注意している。



























屏風岩付近の素晴しい風景。来てよかった。

さっきまでは左に見える屏風岩の向こう側を走っていた。


名も無き峠。アツい。




















あとは一気に下り、鳴子温泉街の裏手に出る。

この日は鳴子峡を散策した後、鬼首を越えて秋田まで行った。
某店長様に挨拶したかったもので。
友人は助手席で爆睡。
夕焼けの鬼首道路・仙秋サンラインよかったのになー





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