万世大路 再びその9 2004.05

!注意!
この旧道は大変困難な道程であり、なおかつ山深さも尋常ではありません。入山には十分注意してください。
当然携帯電話の電波は届きませんし、怪我をしたり獣に襲われても誰も助けに来ません。
ちなみに栗子隧道米沢側坑門付近は携帯電話が通じます。(ドコモ・ボーダフォン確認済)
栗子山の近くを通る途切れた道が万世大路ですmapion

ついに現れた残雪。
しかも正午過ぎで雪は緩んでいる。疲労度三割増しの展開。

帰途の話になってしまうが、隧道探索を終えた頃4時過ぎだった。
当然雪はさらに緩んでおり、落とし穴に何回もはまってしまった。
腰まで穴にはまり、靴はびしょびしょ。


本当に申し訳ないのだが、写真が不足している。
ここまで散々苦労しながら登ってきたのだが、まったく写真を撮っていない。

山形側を代表する大規模な遺構が現れる。(夏の写真
この石垣は本当に何度見ても素晴しい。

と、何とここで一人の老人が下ってきた。
山形側で人と会うのは初めてである。かなりびっくりした。
このご老人、隧道付近から直登し栗子山頂に至り下って来たという。
その健脚には驚かされた。

カモシカを見たそうである。

あうー。残雪天国。
登れども登れども曲れども曲れども隧道は現れない。
精神的に辛くなってきた。

くそー、山肌は目の前じゃないか!
dark-RXさまも自分も三島通庸を恨んだ。
明らかに位置合わせのような緩い九十九折。疲労しきった体に堪えた。

最後の九十九折付近に、隧道を掘った際に出た岩を捨てたような場所があった。自分は写真を撮り損ねているのでdark-RXさまのレポに期待!

その他人工物もちらほら残っていたが、全て撮り逃した。
自分ヘタレすぎ・・・

「ああ!」
歓声があがる。

どこか厳しさを漂わせる山形側。
ついに踏破した。

しかし、このいやらしい残雪は何だ。
歩ける場所だけに残っている。(11月の写真

ヨッキれんさまの掲示板で話題に上った、
S53年の航空写真にも写っている隧道から左に伸びる道。
この時期ならはっきりと判る。
たしかに道の跡だ。

ただ、疲労困憊の為進入する気にはなれなかった。
すいません、本当に限界を超えていたんです・・・

dark-RXさま、待ってー
一直線に隧道に向かって進むdark-RXさま。
追いつけず。

今まで歩いてきたところを振り返る。
よくこんなところを歩いたものだ。
我ながら感心してしまった。



痛みが激しい栗子隧道山形側坑門。
何もかもぼろぼろである。(11月の写真

上でも触れたが、隧道から左に伸びる道。
確かに続いている。
あのご老人もここに入り直登したのだろうか。






この光景、何も言葉が出ない。
万感胸に迫る。




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