万世大路 再びその8 2004.05

!注意!
この旧道は大変困難な道程であり、なおかつ山深さも尋常ではありません。入山には十分注意してください。
当然携帯電話の電波は届きませんし、怪我をしたり獣に襲われても誰も助けに来ません。
ちなみに栗子隧道米沢側坑門付近は携帯電話が通じます。(ドコモ・ボーダフォン確認済)
栗子山の近くを通る途切れた道が万世大路ですmapion


福島側の攻略を終えた我々は一気に万世大路を下り、車に乗り込み東栗子・西栗子トンネルを抜けて山形側に至った。

疲れもそれほどでないと思ったのだが・・・、それは大間違いだった。

バテまくり写真をあまり撮れなかった。とんだ失態である。

また、山形側は写真を見る限りでは穏やかな道に見える。

しかし実態は違う。写真の数十倍はきつい。

きつい所では写真を撮る余裕も無いのだ。

そんな道になぜ何度も挑んでいるのか。自分でもよくわからない。

もう、米沢砕石の構内ですでにバテていた。
足もガクガク、息もあがっていた。
普段の運動不足が祟った。

瀧岩上橋を渡り、廃道に入るといきなり始まる九十九折。
当然、チャリは押し。
二人とも疲労の為に無口。

疲れているとき、一段上の九十九折が見えてるのは精神的に辛い。
水ばっかり飲んでいたような気がする。

しばらく米沢砕石が眼下にある。
九十九折を曲っても曲っても米沢砕石が下に見える。そんな感じである。

11月の踏破時、かなり登ったところで米沢砕石のお昼休みのチャイムが
聞こえてびっくりした。

この時すでに地図ばかり見ていた。あと何回曲ればいいのか・・・

標高を上げると下草がなくなる。
それでも米沢砕石がまだ見える。

写真はチンタラ歩く私を待っているdark-RXさま。
いや、本当にバテて・・・
陽射しも強く、日焼けした。自宅にかえってから酷く皮が剥けた。

「万世大路」。ここはその面影が強く残っている。

しかし路面状況は最悪だ。
雨水・雪解けによる侵食作用が進み、ドロドロである。

はぁはぁ・・・もうだめ。
何度もそう思った。

延々と続く九十九折。同じような光景。
標高が上がるにつれ、次第に廃道度も上がる。
まぁ夏よりは遥かにマシだが。夏は獣道以下になる。

そしてついに路面を覆う残雪ゾーンが現れる。



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