!注意! |
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栗子山の近くを通る途切れた道が万世大路です | |
ついに来た。 風雪に耐える栗子隧道福島側坑門。 感動の時。 二人共、歩く速度が速くなる。 長く険しい道のりもここで全て報われる。 |
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隧道手前では、雪解け水がまさに「産まれて」いた。 ああ、何もかも癒される。 |
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隧道前は雪の吹き溜り。 夏は草に埋れ、冬は雪に埋れる。 |
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吹き溜りに登ると、扁額に手が届きそうな高さである。 扁額、形容しがたい風格がある。 |
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内部はやっぱりプール状態。 真っ暗な空間が続く。 奥まで光が届いているのは、光が雪に反射しているからだと思われる。 晩秋の隧道内部よりもずっと明るい。 |
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吹き溜りから隧道内部へ向けての傾斜は激しく、 雪に縁の無い生活をしてきた私は、成す術もなく立っているだけだった。 しかしdark-RXさまは違った。 手際よく登山靴のかかとで雪の階段を作っていく。 呆然と眺めるだけの自分。 一人で来てたら、強引に下って滑り落ち、 プールに「ぼちゃん」していた可能性大。 |
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見えるはずの出口の光が無い。 何とも不思議な感覚だ。 |
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感度を上げて発光禁止で内部を撮影。 手ぶれが酷いが、崩落した土砂が積もっている様子がわかる。 |
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内部に挑むdark-RXさま。 かなり水深が深いのがお解かりいただけるだろうか。 見た感じ水深はかなり浅いように思えるが、 実は底に泥が厚く堆積していた。 晩秋の訪問時は足を突っ込める程度だったが・・・ Naga-JIS氏の報告によると、 夏は内部が干上がっているようだ。 山形側隧道内部で発見したのだが、 排水用側溝が両側に作られており、大量の水が流れていた。 もしかすると、福島側のプールから少しずつ流れ出しているのかもしれぬ。 |
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ああ、この景色。天壌無窮。 |
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数分後、私たちは坑門上にいた。 二人して左側の流水路脇を登り、苦労して坑門へとりついた。 高い。風を感じる。 うしろを見ると・・・・ |
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なんと、二ツ小屋隧道で見たくぼみと同じものが。 やはり明治隧道の手掘り坑門の名残ではなかろうか。 こちらも昭和の改修で掘り下げている。 登ってみるものだ。何があるかわからない。 本当におなかいっぱい。 |
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こうして、dark-RXさまと自分は福島側攻略を終えた。 単独行では成しえなかった充実した結果を残せた。 本当にdark-RXさまには感謝の念でいっぱいだ。 枯れ枝の海を掻き分け顔にビンタをくらいながら大平集落跡までたどりつくと、渓流釣りのおっちゃん2人に逢った。 なんと烏川橋から一旦川を下り、滑谷沢との合流点から滑谷沢を遡り大平集落跡に辿りついたらしい。 正直、ありえない。すごすぎるおやじ。 しかも熊出たらしい。(ボソッ) |