万世大路 再びその5 2004.05

!注意!
この旧道は大変困難な道程であり、なおかつ山深さも尋常ではありません。入山には十分注意してください。
当然携帯電話の電波は届きませんし、怪我をしたり獣に襲われても誰も助けに来ません。
ちなみに奥羽山脈の向こう側、米沢側は携帯電話が通じます。(ドコモ・ボーダフォン確認済)
栗子山の近くを通る途切れた道が万世大路ですmapion
峠から下るとちょっとした広場に出る。焚き火の跡がある。
そこから一気に廃道度が増す。
今までぎりぎり一車線幅だったのが、0.2車線となり(獣道という)
潅木はみな内側に向かって倒れこむ。

しかし、これはまだ良い方だった。

道の両側が崩れている。(11月の写真
残された僅かな路面を歩く。

この蛇行する河は何時見てもよい。(11月の写真
周りは全て山山山。ここだけ平地。
こんな隔絶された地に人の営みがあったなんて・・・。

周囲の写真を熱心に撮るdark-RXさま。

この集落跡には人工物がちらほらと残っている。
「山」や「内」と彫られた三角点?だ。
ここだけではない。行く先々で草木に塗れてひっそりと残っていた。

歩いていると突如大平橋に出る。本当に突然だ。
dark-RXさまも自分も驚いた。
それだけこの道が自然に還っているのだろう。

今来た道を振り返る。
全くもって何も見えない。

dark-RXさまが言った。
橋の上にいると文明を感じる、と。

私もまったく同感であった。
ここは私達が文明社会を忘れるくらい自然に還っているのだ。

これも万世大路。
もう何があっても驚かない。

しかしこの後、さらに道は酷くなる。今までのは前座に過ぎなかった。
私達を苦しめたのは、かのヨッキれん氏をしてチャリを放棄せしめた枯藪。
杭甲橋がこんなにも遠いとは。

dark-RXさまは鋸を構えた。


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