第一話:馮氏


馮氏は、戦国韓の上党郡太守だった馮亭から始まる。

秦は上党郡を攻め孤立させたが、馮亭はそのまま趙へ降った

趙は馮亭を華陽君とし、秦軍の侵攻を防がせた。

しかし馮亭は長平の戦いで戦死し、一族はばらばらとなった。


秦に入った馮氏では、馮無択(秦の武信侯。始皇帝に仕える)

馮去病(右丞相。始皇帝・二世に仕え、最後は二世を諌めきれず自殺)

馮劫(将軍。始皇帝・二世に仕え、最後は二世を諌めきれず自殺)が名を現わした。

また漢書高帝本紀に、馮無択の子の馮敬が魏豹の騎将となって登場する。

劉邦には、賢いが灌嬰には敵わないだろうと評され、その通り韓信・灌嬰に負け捕虜となっている。


趙にとどまった馮氏は、そのまま趙に仕え官帥将(100人の兵隊長)となり、

その子は代の宰相となった。

趙・代が滅び、秦が起こり漢がとってかわると、一族は安陵(長安近郊)へ移住した。

劉敬の策で移住させられたのかもしれない。


代の宰相の子が今回取り上げる馮唐である。


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