第四話:硬骨



劉邦は、愛する戚姫の子・劉如意を太子にしようと考え、

呂后の子・劉盈を廃そうと考えた。

叔孫通ら大臣達は太子廃立を固く諌めたが、劉邦の意志は固く聞く耳を持たなかった。

周昌は諌争すること朝廷で最も強硬であった。

しかし彼は生来のどもりであり、さらに激怒していたのでうまく言葉が出なかった。

「し、臣は口では上手く言えません。しかし臣は期、期してその不可を知っています。

陛下は太子を廃そうとされますが、臣は期、期してその詔を奉じません!」

劉邦はこれを聞いて大笑した。

呂后はこの問答を隣の部屋で密かに聞いていた。


周昌が退出すると呂后は彼を呼び出し、跪いてお礼を述べた。

「あなたがおられなかったら、太子は危うく廃されるところでした。」

この後、張良の計略があたり、結局劉盈は廃されることはなかった・・・。


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