ちょっと寄り道



バカ二人組は、福島側敗退の後、強烈な空腹感に襲われた。
国道13号を少し戻り、高平トンネルと中野第二トンネルの間にあったラーメン屋で遅い朝食を摂った。すでに昼食の時間だった。
二人とも貪るように水を飲み、食った。
最後に食した餃子がまろやかで旨かった。

万世大路米沢側へとりつく前に、峠の力餅を買おうという話になり、東栗子トンネルを出て山形県へ入り、すぐに左折して米沢街道を走った。

板谷集落を望む。
すばらしい眺めだ。

板谷駅スイッチバックの跡か

スノーシェード内。現在の駅も見学した。

米沢街道から左へ逸れ、板谷峠を越える。
すると道は極細となり、上り下りも激しくアスファルトもボコボコの悪路となる。
しかも交通量はかなりある。
サンデードライバーがいると、すぐに渋滞となる。

峠駅へ向ってひたすら九十九折でくだってゆく。
道は舗装してあるだけまし、と考えよう。

道の行き止まりは藪の中に消えた旧峠駅。
スイッチバックだった頃の遺構であろう。

ひとり、ライダーがいた。

ここで「峠の力餅」本家Verが売っている。
以前、帰りの新幹線の中、目の前で売り切れた力餅。
高校時代、この駅で買おうか悩んで結局買わず、あとで激しく後悔した力餅。
念願叶って遂に買った。二箱も。

ちょっと高いが、これは旨い!賞味期限が二日間しかないというのも頷ける。
店長さんによると、店で売ってるものと新幹線の中で売っているものは
中身が違うそうだ。そういえば新幹線のやつは小さかったような気がする。

峠の集落の気持ち良さ。来てよかったー。
ともかく、ほんとうに生き返った。



そして、二人は再び万世大路米沢側へと向う。

米沢側は、後日友人をして「あそこの写真見たくない。思い出すから。」と言わしめた凶悪な道であった。

さらに万世大路米沢側は私の夢にも出てきた。私は果てしなく背丈より高い藪の中を怯えながら彷徨っていた。

もういやだー。

次回は、そんな最悪のレポです。しかも再び敗退・・・無念・・・


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