幸生鉱山跡 2005.6.12


 国道458号通称ダート国道、十部一峠寒河江市側に幸生という集落がある。
集落の先に銅を産出した幸生鉱山跡がある。1961年に閉山するまで古河鉱業が採掘していたようだ。
まるだし氏と殆ど事前情報なしで挑んだ。


廃屋が多い集落の外れ。
我々は十部一峠向かって右側に禿げている山肌を発見し、そこへ向かったのだが・・・





大外れ。これは採石場の跡地。




道が完全に無くなる大崩落を乗り越え、採石場最上部から見た光景は素晴らしかった。
崩落面には先人の足跡があり、山菜採りの人の健脚には驚かされた。



一旦集落へ戻り、唯一あった雑貨屋で買い物をしつつ情報を集める。
雑貨屋のお婆ちゃんが鉱山について知っていた。
それにしても自動販売機の屋根が渋すぎる。



情報があればあっさり見つかる。
ここが坑口前の広場。トロッコのレールが残っている。



自然に飲み込まれんとしている。




木の支保工には年月のタグが付けてあり、しっかり管理されているようだ。
ちなみに坑口の前には小さな水路があり、気がつかなかった私は思い切り踏み抜いて靴が濡れた。
この穴に入りたいとは私は思わない。



往時の鉱山が想像できそうだ。



鉱山施設と思われる。
舗装路をさらに先へ進むと、沈殿池などがある。



幸生集落の雑貨屋のお婆ちゃんが言っていた。
山菜を採りに鉱山や山へ入るが、最近は地主が立入禁止にしたり罰金を科すようになった。
昔はこんなことなかったのに、集落の者も心が狭くなったもんだ、と。
こんな山奥まで時代の波は押し寄せ、人の心も移ろうのか。


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