国道458号通称ダート国道、十部一峠寒河江市側に幸生という集落がある。 |
廃屋が多い集落の外れ。 我々は十部一峠向かって右側に禿げている山肌を発見し、そこへ向かったのだが・・・ 大外れ。これは採石場の跡地。 道が完全に無くなる大崩落を乗り越え、採石場最上部から見た光景は素晴らしかった。 崩落面には先人の足跡があり、山菜採りの人の健脚には驚かされた。 一旦集落へ戻り、唯一あった雑貨屋で買い物をしつつ情報を集める。 雑貨屋のお婆ちゃんが鉱山について知っていた。 それにしても自動販売機の屋根が渋すぎる。 情報があればあっさり見つかる。 ここが坑口前の広場。トロッコのレールが残っている。 自然に飲み込まれんとしている。 木の支保工には年月のタグが付けてあり、しっかり管理されているようだ。 ちなみに坑口の前には小さな水路があり、気がつかなかった私は思い切り踏み抜いて靴が濡れた。 この穴に入りたいとは私は思わない。 往時の鉱山が想像できそうだ。 鉱山施設と思われる。 舗装路をさらに先へ進むと、沈殿池などがある。 幸生集落の雑貨屋のお婆ちゃんが言っていた。 山菜を採りに鉱山や山へ入るが、最近は地主が立入禁止にしたり罰金を科すようになった。 昔はこんなことなかったのに、集落の者も心が狭くなったもんだ、と。 こんな山奥まで時代の波は押し寄せ、人の心も移ろうのか。 |