山形県道318号の福舟峠尾花沢市寄りに残存する鉱山跡。 |
福舟鉱山は江戸期に最上藩が金・銀が採掘していたという伝えがある。 戦前に銅・鉛・亜鉛の鉱脈が発見され、三菱金属鉱業が採掘し後に福舟鉱山(株)が採掘した。 鉱物はトラックで陸羽東線長沢駅まで運ばれたという。 このサイトやこのサイトやこのサイトによると、閉山したと思われている福舟鉱山だが 乾式自走削岩機を使い二名で採掘中のようだ。 だが真偽は不明である。坑口の前に管理小屋があり人もいることがあるので、いつか聞いてみようと思う。 2003年5月の福舟鉱山。 道はダートである。 たった一人でどきどきしたのを今でも覚えている。 2003年8月。なぜかデジカメのピントが一枚もあっていない。 道が簡易舗装され、工事中の看板が出ている。 斜面の下側はすでに均されている。 2003年10月。 唖然とした。きれいに均されてしまった。 写真中央にいる作業員の方に色々聞いたところ、 鉱毒処理・排水処理は継続して行われ、整地された場所はこのまま藪になるだろうとのこと。 そして2005年6月。 すでに簡易舗装はぼろぼろになりダートと変わらない路面。 2003年10月に整地された場所はきれいに芝が植えられ、刈り込まれている。 坑口内。整然と蛍光灯が並んでおり、奥はまったく見えない。 厳重に鍵がかかっており、内部には入れない。 染み出す水に銅が含まれているのか、コンクリが緑色に変色している箇所が目立った。 わずかに残った遺構。 正面から撮影。 斜面上部から撮影。 管理小屋が小さく見える。 かつては飯場や休憩小屋などで賑わっていたのだろうか。 今となっては窺い知ることも出来ない。 |