国道348号旧道 小滝峠 2003.11


国道348号は長井市、白鷹町、南陽市、上山市、山形市を結んでいる。山形・小滝間は小滝街道と呼ばれている。

小滝街道は交易で栄えた街道であり、沿道には古代の遺跡が残り、平安時代には西行法師が通り、中世には直江兼続が軍を率いて通過した。


国道348号は、白鷹町・南陽市境「小滝越」、南陽市・上山市境「小滝峠」という難所を三本のトンネルで貫いている。

平成3〜4年(詳細不明)に、小滝越には白鷹トンネルが開通し、小滝峠には境小滝トンネル・棚林トンネルが開通している。

今回は時間の都合で、小滝峠のみの探索となった。山形市側の旧道出口付近の九十九折は短いが豪快である。

付近の拡大地図mapion 国土地理院白鷹山南東
大峠隧道を見た帰りで、すでに夕刻となっていた。

県道5号山形南陽線をひた走り、境小滝トンネル南陽側に到着。

旧道に入る。

いかにも旧道。

集落の間を通り抜ける。法面が古めかしい。



こんな具合でグネグネと峠を目指す。

2つのトンネルが開通して交通量が飛躍的に増大したに違いない。

小滝峠に到着。

切り通しはひっそりと静まりかえっている。

振り返って撮影。

旧道の峠は大抵標識がくたびれている。


それにしても、この軽よく頑張ってくれている。

埼玉からはるばる栗子峠、板谷峠、小滝峠、果ては秋田まで。

走行距離は1659Kmであった。

ふと切り通しを見上げると謎の石碑が。

「湯殿山」と読める。

峠から登るには険しすぎるが、どこからか登れるのかもしれぬ。

もしかすると碑は幾つかあるのかも・・・


峠を出るといきなり境集落がある。煙が上っている。

こんな所にも人の営みが。気持ちが和む。


再びグネグネと下る。



いきなり眼下にトンネルが現れる。

先ほどの境小滝トンネルの山形側出口である。

真下に見えているのは棚林トンネルの坑門。

いや、これは好い眺めだ。

左に分かれていく道は、産廃処理場へ続いている模様。

芸術的。

大峠なみの豪快九十九折だ。


この後、山形市に入らず県道104号狸森上山線へと入った。

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