国道348号は長井市、白鷹町、南陽市、上山市、山形市を結んでいる。山形・小滝間は小滝街道と呼ばれている。 小滝街道は交易で栄えた街道であり、沿道には古代の遺跡が残り、平安時代には西行法師が通り、中世には直江兼続が軍を率いて通過した。 国道348号は、白鷹町・南陽市境「小滝越」、南陽市・上山市境「小滝峠」という難所を三本のトンネルで貫いている。 平成3〜4年(詳細不明)に、小滝越には白鷹トンネルが開通し、小滝峠には境小滝トンネル・棚林トンネルが開通している。 今回は時間の都合で、小滝峠のみの探索となった。山形市側の旧道出口付近の九十九折は短いが豪快である。 |
|
付近の拡大地図 国土地理院白鷹山南東 | |
大峠隧道を見た帰りで、すでに夕刻となっていた。 県道5号山形南陽線をひた走り、境小滝トンネル南陽側に到着。 旧道に入る。 |
|
いかにも旧道。 集落の間を通り抜ける。法面が古めかしい。 |
|
こんな具合でグネグネと峠を目指す。 2つのトンネルが開通して交通量が飛躍的に増大したに違いない。 |
|
小滝峠に到着。 切り通しはひっそりと静まりかえっている。 |
|
振り返って撮影。 旧道の峠は大抵標識がくたびれている。 それにしても、この軽よく頑張ってくれている。 埼玉からはるばる栗子峠、板谷峠、小滝峠、果ては秋田まで。 走行距離は1659Kmであった。 |
|
ふと切り通しを見上げると謎の石碑が。 「湯殿山」と読める。 峠から登るには険しすぎるが、どこからか登れるのかもしれぬ。 もしかすると碑は幾つかあるのかも・・・ |
|
峠を出るといきなり境集落がある。煙が上っている。 こんな所にも人の営みが。気持ちが和む。 |
再びグネグネと下る。 |
いきなり眼下にトンネルが現れる。 先ほどの境小滝トンネルの山形側出口である。 |
|
真下に見えているのは棚林トンネルの坑門。 いや、これは好い眺めだ。 左に分かれていく道は、産廃処理場へ続いている模様。 |
|
芸術的。 大峠なみの豪快九十九折だ。 この後、山形市に入らず県道104号狸森上山線へと入った。 |