大滝探索 2008.11.2



■注意■
大滝宿から大滝まで山装備と沢装備は必須。途中稜線越えが一箇所ありGPSも必須。
入山はお勧めできません。滑落・遭難すれば死は免れられません。
また熊・猿など野生動物が出没します。獣に襲われても誰も助けに来ません。
装備を充実させましょう。行動は自己責任で。


不動滝を直接登ることはできないので、迂回し稜線を巻く。
直登に近い獣道が稜線までついていた。いや獣道以下だったかもしれない、何となく道に見えるような見えないような・・・
山口屋さんとdarkさんのGPSを頼りに進む。当然頼りない管理人はGPSは持っていない。



稜線から再び不動沢へ下りる。
こちらも何となく獣道がついている。



黙々と沢を歩く。
気付くとF班長がワサビの茎を口にしていた。・・・うまそう。
どれ位歩いたか、突然人工物を発見する。



人工的な石組み。
何だろう?炭焼き小屋の跡か?と皆で話す。

あとで元大滝住民の紺野さんにこの写真を送ったところ、
・昭和10年頃までは不動滝の奥へ入って炭焼きを行っており、大滝のご先祖様たちが作った炭焼き小屋跡で間違いないとのこと。
・炭焼きを行い原木を伐り尽くすと何十年も次の炭焼きができなくなり、自然と行くこともなくなり
 「大滝」付近は存命の大滝出身者が知らない場所になったのであろう、とのこと。
・紺野さんのお父様の代までは新しい炭の原木を探し、片道何時間もかけて山へ分け入ったとのこと。
とのお返事があった。

調査隊が見たものと、紺野さんの記憶が一致した。
恐らくもう誰も入らないだろう山中に同じような炭焼き小屋跡がいくつもあるのだろう。




沢には魚影がしっかりと見える。
残念なことに、ゴミがあった。恐らく沢釣りか何かで入山し、酔った挙句ゴミを放置して帰ったようだ。まことに情けない。



次第に不動沢は細くなり、本当に滝があるのか疑わしくなってくる。
歩き疲れていたのだろう・・・



沢が急に北へ向きを変えたと思ったら、
突如として視界が開け、稜線の影が切れ、滝が現れた。



存命の大滝出身者が誰も見たことが無い「大滝」は実在した。



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