その5 | |
切り通しをあとにした調査隊は西栗子トンネル目指して山を下る。 そこに現れた17段の九十九折は鮮明であり、我々を驚かせた。 |
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切り通しを出てすぐ軌道跡は左折する。 晩秋ということもあり、軌道跡は鮮明であった。 軌道は地形に逆らわず大きく谷を巻く。 まさかここまで鮮明だとは・・・ 一つ目のヘアピンカーブ。掘割が見事である。 これが延々17段あるとはこの時誰も思わなかった。 穏やかな里山、のような風情である。 この谷底まで一気に下る。 唯一、大きく崩落していた箇所を迂回する信夫山氏とバリー氏。 なんと、迂回すると下の段の軌道跡と合流する。 ヘアピン部から調査隊を撮影。 まるで電車ごっこ。こんな微笑ましい調査隊は他にあるまい(^-^;; もしかすると、この調査でのベストショットかもしれない。 多きく堀り割られたヘアピン部。スケールがデカイ。 ここをガソリン車がガタガタ走っていたと思うと感慨深い。 見上げると、見事な九十九折。 谷が開けてくれば、鎌沢は近い。 ここまで小規模の崩落はあるものの、決定的な軌道跡の崩壊はない。 鎌沢が下に見え始めると、軌道跡は南向き斜面を行くため植生が激しくなる。 振り返って撮影。九十九折でどんどん標高を下げる。 それにしても鮮明な軌道跡である。切り通しからここまで一切人工物がない。 プチ切り通し。 ガソリン車が走ってきそう・・・? 右手に防砂ダムが見えはじめると軌道跡は笹薮となる。 有難くも軌道跡には木が生えていないので、それとわかる。 県境の石標。 どうやら鎌沢が福島山形県境ではなく、軌道跡の沢寄りが県境のようである。 やっとの思いで防砂ダムまで到着。 ヨッキれん氏ら先頭集団はどこにも見えない。 しんがり隊はダム上で一休み。何気に二時間以上かかっている。 防砂ダムを過ぎると激藪となる。それでも軌道跡はなんとか判る。 国道13号への脱出のために笹藪を彷徨っていたら、 西栗子トンネル脇のプレハブ事務所の向かいの斜面に出た。 事務所の中から事務員が宇宙人でも見たかのように私達を見ていた。 結局、笹薮を抜けてススキ原を漕いでスキー場の駐車場に出た。 国道13号の脇で大の字に寝転がっていたらヨッキれん氏に激写されてしまった。 |
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以上が合同調査隊の私なりの成果である。が、私は肝心なところで写真を撮っていなかったりするので他の人のレポ参照推奨。 調査隊の皆様、サポートしてくださった皆様、本当にありがとうございました。 車中に飲み物を忘れたのを明通の切り通しで気付いたり、山中でナタを失くしたのを国道13号に下りて来て気付くような輩ですが、 またご一緒する機会があったらよろしくお願いします。 |