正真正銘、松ノ木峠である。 鎌倉時代から人々が往来した峠にやっと立つことができた。 |
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これが見たかった峠の馬頭観音。 ひとつだけ丸みを帯びた石仏があるが、 なんと江戸時代の元禄十一年(1698年)の作品であるようだ。 歴史を少し追ってみると、 1698年は、五代将軍徳川綱吉の頃で江戸大火があった年。 前後には、1687年「生類憐みの令」の発布、1700年水戸光圀逝去、 1701年浅野長矩が殿中で吉良上野介を斬り損ね切腹。 翌年赤穂浪士事件が起こる。 海外では、1687年ニュートン万有引力の法則発表、 1688年イギリス名誉革命などがある。 幾つの四季を見守ってきたのか、どれだけ人間の営みを見守ってきたのか、 問いかけたくなる。 |
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右の石碑。安政五年とある。 西暦1858年にあたり、日米修好通商条約が調印された年である。 |
左の石碑。 「武州多摩郡上成木村大沢入」と書かれている。 |
来た甲斐があった。 倒れていた杯を起こしてあげ、無事到達できたお礼を言い下山開始。 |
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こちら側もしっかりとした道である。 |
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途中に切り通しがあった。 等高線に逆らわない道である。 |
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大木が倒れている。 死に方が生々しく、立ち止まって色々と考えてしまった。 |
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ぐわ。 恐れていた積雪。 雪に縁の無い生活をしている人間にとって、未知の領域である。 |
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滑りまくりコケまくり・・・ 雪上には動物の足跡が多い。真新しい熊の足跡らしきものもある。 青梅には熊がいるという情報を知っていたので恐ろしくなった。 |
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だいぶ下ってきた。 それにしてもしっかりとした道だ。 |
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民家が見えてくると、古道は沢と並走する。 そこでこんなモノを発見。 しょぼい橋だなー |
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松ノ木峠踏破! 道を誤らなければ、難しい道ではなかった。 |
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松ノ木トンネル。 雪化粧が美しい。 この後、車を飛ばして小沢トンネルの上にある古道へ向かった。 時間が押しているにもかかわらず・・・ |