生き返った官女
干宝『捜神記』より


後漢の末、関中に大乱が起こった。

ある者が前漢の官女墓を暴いたところ、生きている官女が出てきた。

その官女は200年近く墓の中にいたが、墓を出ると元気になった。


魏の文帝曹丕の正妻であった郭氏がこの官女を引き取り、いつも側に置いた。

郭氏がこの官女に前漢の宮中のことを訪ねると、話し振りは明快で首尾一貫していた。

後、郭氏が亡くなると、この官女は泣き悲しむこと甚だしく、死んでしまった。


戻る