第六話:合葬


武帝の寵愛は著しく衰えたが、長公主の愛は薄れなかった。

長公主は武帝の女性問題に口出ししたりと、年をとっても相変わらず元気だった。


後、董偃は三十歳で死んだ。数年後、失意の長公主も死んだ。

長公主は文帝の眠る覇陵に葬られ、董偃も合葬された。

その後、公主や貴人で礼制を越えることが多くなったのは、董偃と長公主が始まりであった。

東方朔の言ったとおりであった。



ちなみに、武帝即位の立役者で絶大な権力を持った長公主が死ぬと、元夫の陳家は没落した。

陳須と陳融は些細な罪で自殺し、堂邑侯は断絶。数年後、陳廃后(すでに皇后を廃されていた)も死んだ。


HOME