鳥首峠〜白岩廃集落〜 2004.09


!注意!

鳥首峠への登山道は台風の影響で崩落しており危険です。
また、白岩は廃集落といえども当然所有者がおります。
探索は常識の範囲内で行ってください。

地図を下に載せましたので場所を知りたい方はどうぞ。

会社の友人と鳥首峠への登山を企画したものの、
3週間に亘って雨天に祟られる。

この日も午前中は曇り、午後は雨の予報だった。
飯能駅で友人の車に乗り、一路名栗村へ。
途中道を間違えたりしたが、やっと鋼管鉱業武蔵野鉱業所へ。

石灰鉱山ということもあり、川は真っ白だった。

写真中央やや左に見える白いとんがった岩、
これこそ白岩集落の象徴的存在である。



登山道は鉱山施設の一部である便所の脇から始まる。
トリカブトが自生しているらしく、注意を促す看板がある。
私は登山中見なかったのだが・・・

ここから900m級の峠に挑む。





鉱山内をトロッコがガタゴト走っている。

その古レールを登山道で再利用しているのだろうか。
鉄道マニアにはたまらないかもしれない。
鉱山軌道の真横を歩く。

起点と終点というのは表示せねばならぬものなのか?

H6年までは人が住んでいた白岩集落。

連絡する道もなく、あるのは登山道と物資を運ぶモノレール軌道のみ。

登山道から見える鉱山とモノレール軌道。

集落へと伸びる血管のようだ。

ジョージアオリジナルではなかったが、年代モノのコーヒー缶。

登山道横にはトロッコの残骸が眠る。

斜面には鉱山の旧坑がある。
完全に崩落しており、原型を留めていない。

石灰岩を取るために発破をするようだ。
我々が登っていたときは爆破音は聞こえなかった。

集落の中心だと思われる。
最近まで人が住んでいた為か、生々しい感じがした。

廃屋の中をのぞかせてもらった。どこかのサイトでガスは来てなかったと書かれていたが、
ヒューズコックがあったのでプロパンガスが供給されていたと思われる。
配送は無理なので、10Kg以下のボンベをモノレールに乗せ計量売りしていたと思われる。

集落の中心には祠がある。
現在でもたまに手入れが入るらしく状態は良好だ。

有名なお土産屋「しらとり」。
白岩集落も賑わったことがあるのだろうか。

白岩集落の象徴、石灰岩でできた山が間近に見える。
右の写真の黄色いモノは、不法侵入に業を煮やした所有者が玄関に鉄板を張ったもの思われる。

雨が強くなったので、雨宿りさせてもらった。
ビール瓶やガス湯沸器が転がっている。


雨も止み、我々は廃集落をあとにした。

登山道は酷い有様だった。
台風の直撃を受け、大岩や大木が道を塞いでいた。

完全に道がえぐり取られている。
我々は斜面を這いつくばってなんとか通過した。

少しあるくと急激な九十九折が始まる。
まさに心臓破りの九十九折であり、
鳥首峠をMTBを担いで越える人の体力が私には信じられない。

ついに鳥首峠へ。

いかに急な斜面か解る写真。峠直前でもこの斜度である。


錆び果てた禁猟区の看板。


鳥首峠には祠がある。


冠岩方面を望む。


こちらは緩やかな斜面。

雨が本降りになってしまった。
冠岩集落に行けなかったのは残念だが、山の天気は怖いもの。
友人と相談して来た道を戻ることに。

峠にはたくさん栗が落ちていた。
この栗は双子の栗。
割ってみたら、やはり中も繋がっていた。
不思議。



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